注)*が付いた曲はイギリス盤オリジナル・アルバム未収録のもの。
1967年までにリリースされたものを対象としています。
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a) (Ain't That) Just Like Me*
b)Hey What's Wrong With Me*
Parlophone R5030 May 1963
ホリーズの記念すべきデビュー・シングルのA面に選ばれたのは、黒人R&Bグループ、コースターズの「ジャスト・ライク・ミー」だった。この曲はほぼ同時期にサーチャーズも録音しているが、ホリーズのバージョンのほうが出来が良いと思う。粗削りな演奏が功を奏しているといえそう。この曲には2回ギター・ブレイクがあるが、モノラルでは2回ともギター・ソロが2フレーズづつカットされている。B面はグラハムとアランによるオリジナルで、A面と比べて全く遜色はないが、2、3年後のオリジナルの出来栄えと比べると足元にも及ばない。このシングルは25位にランクさるヒットとなった。この2曲と次のシングルのB面"Whole WorldOver"曲は、63年4月4日のアーティスト・テスト(オーディション)で録音されたものである。 |
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a) Searchin*
b) Whole World Over*
Parlophone R5052 Aug.1963
1枚目のシングルに続いてコースターズのカバーをA面にしている。ホリーズのバージョンはオリジナルよりアップ・テンポなアレンジになっているが、ホリーズ独自のサウンドをまだ作り上げるまでにはいたっていない。12位までランク・アップした。B面は前作同様グラハム&アランの曲だが、今回は前作とは違ったカントリー風の物悲しいバラード。アランのハーモニカが効果的に使われている。 |
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a) Stay
b) Now's The Time*
Parlophone R5077 Nov. 1963
このシングルもA面はR&Bのカバーで、オリジナルはモーリス・ウィリアムス&ザ・ゾディアックスの60年の全米ナンバー・ワン・ヒット。オリジナルはルーズな感じの曲だが、ホリーズはこの曲をハイスピードなポップに仕上げているが、これはこのセッションから加入したボビーのドラムによるところが大きい。B面は例によってグラハムとアランのオリジナル。このシングルは8位にランクされるヒットになった。 |
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a) Just One Look*
b)Keep Off Of That Friend Of Mine *
Parlophone R5104 Feb. 1964
A面はアメリカの黒人女性シンガー、ドリス・トロイの63年のヒットをカバーしたもの。この曲はホリースにとって初めてのトップ3(2位)ヒットであると同時にアメリカで初めてチャートに登場した曲でもある。(98位。67年に再発された時には44位まで上昇した。)このシングルのB面もオリジナルなのだが、今回はトニーとボビーがペンを執っており、かなり風変わりなメロディーを持ったポップ・ナンバーである。 |
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a) Here I Go Again*
b) Baby That's All*
Parlophone R5137 May 1964
4枚目のシングル「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」はエルヴィス・プレスリーに曲を書いた事もあるモート・シューマンとクライヴ・ウエストレイクの曲で、ヒックスが出版社で発掘したものだった。まさにホリーズにぴったりの曲で、ドラムの躍動感とコーラス・ワークは64年に発売されたシングルの中でももっとも優れた作品のひとつに数えられるべきだろう。4位まで上昇するヒットになっている。B面の「ベイビー・ザッツ・オール」もこれまた傑作で、アラン、グラハム、トニーの3人が「チェスター・マン」の変名で書いたもの。ギター・ソロがややぎこちない事を除いては文句の付けようが無い名曲である。 |
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a) We're Through*
b) Come On Back
Parlophone R5178 Sep.1964
1964年最後のシングルはアラン、グラハム、トニーの3人が「ランスフォード」という変名で書いたもので、セカンド・アルバムのセッションの後半に録音され、初めてシングルのA面に使われたオリジナル曲となった。ボビーの言葉を借りれば「ボサ・ノヴァ風」のポップ・ナンバーである。当時としては実験的な作品だったようであまり支持は得られず、チャートでも7位どまりだった。このシングルではむしろB面の「カム・オン・バック」のほうが好評だったようで、この時期にシングル発売されたオリジナルの中では最も出来の良い作品といえる。 |
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a) Yes I Will *
b) Nobody*
Parlophone R5232 Jan. 1965
A面の「イエス・アイ・ウィル」はホリーズ独特のコーラス・ワークが印象的な曲で、後にカバーしたモンキーズのバージョンは完全なバラードであったが、ホリーズはやはり彼ららしくビートポップにし上げている。シングル・バージョンよりさらにビートを強調したバージョンも存在するので、聞き比べて頂きたい。B面の「ノウボディ」はややリラックスした感じのヴォーカルと、ハーモニカが印象的な曲。そのシングルはそのままのカップリングで日本でのデビュー盤としてもリリースされた。イギリスでの最高位は9位。 |
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a) I'm Alive*
b) You Know He Did *
Parlophone R5287 May 1965
ホリーズにとってイギリスで初めてのナンバー・ワンにっとになったこの曲は、ナンバー・ワンになるべくしてホリーズと巡り合ったといえよう。まさにホリーズに売ってつけのビートの利いたポップ・バラードであった。本国でのナンバー・ワンを受けてこの曲のプロモートのために大西洋を渡ったにもかかわらず、アメリカではチャートにランク・インすらしなかった。作曲はクリント・バラードJr。B面の「ユー・ノウ・ヒー・ディッド」はランスフォード名義のオリジナル。 |
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a) Look Through Any Window *
b) So Lonely
Parlophone R5322 Aug. 1965
ホリーズにとってアメリカでの初ヒットでこの曲は32位にランクされ、イギリスでも4位のビッグ・ヒットとなった。前作同様軽快なポップ・ナンバーでホリーズのカラーにぴったりの明るい曲。この曲は2種類のミックスの違うバージョンが存在する。B面の「ソー・ロンリー」はランスフォード名義のオリジナルで、A面とは裏腹にかなしげなメロディを持つバラードだが、シングルのA面曲としても充分通用する作品。アルバム「ザ・ホリーズ」にも収録された。 |
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a) If I Needed Someone *
b) I've Got A Way Of My Own
Parlophone R5392 Dec. 1965
A面はご存知のようにジョージ・ハリスンがかいた曲で、ジョージもホリーズのバージョンがヒットすることを期待していたが、結局は20位どまりで、どちらかといえば失敗に終わった。これに腹を立てたジョージは「ホリーズのコーラスはインスタント・グループのように呼吸が合っていない」と酷評した。結局ホリーズのカラーにこの曲は合っていなかったようだ。B面はランスフォード名義のオリジナルで、変わったリズムのバラード。 |
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a) I Can't Let Go
b) Running Through The Night *
Parlophone R5409 Feb. 1966
前作の失敗を受けて、ふたたび自分達のカラーに合った曲を探してきたのが、この「アイ・キャント・レット・ゴー」であった。まさに水を得た魚のようになったホリーズのこの曲はイギリスで2位、アメリカで42位にヒットを記録した。コーラスはもちろん、ギターのコンビネーションが聴きどころ。B面はふたたびランスフォード名義の曲だが、筆者は個人的にはあまり好きな曲ではない。 |
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a) Bus Stop *
b) Don't Run And Hide *
Parlophone R5469 June 1966
ホリーズに世界的な名声を与えたのは、なんといってもこの曲であろう。グレアム・グールドマンによるこの曲は、イギリスとアメリカで同じ6月23日に、ともに5位にランクされるビッグ・ヒットとなった。この曲はそれまでのホリーズのイメージからすればやや落ち着いた感じの曲調を持つ。日本ではこの曲のリリース以後、ホリーズはフォーク・ロック・グループに分類されるようになった。B面の「ドント・ラン・アンド・ハイド」はランスフォード名義のオリジナル。なかなかクオリティの高い佳作である。 |
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a) After The Fox * [Peter Sellers & the Hollies]
b) The Fox Trot [Burt Bacharach]
United Artists UP1152 Sep.1966
同名映画の主題歌。ピーター・セラーズとホリーズ競演だが別にホリーズが歌わなくても良かったような気がする |
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a) Stop! Stop! Stop!
b) It's You
Parlophone R5508 Oct. 1966
クラーク−ヒックス−ナッシュ名義によるオリジナルで、初めてA面に収録されたオリジナル・ナンバー。バンジョーなど多くの楽器を使い、当時流行のサイケデリックな曲風に仕上げている。イギリスで2位、アメリカで7位の大ヒット。この時期になってようやく彼らの人気は定着した。B面の「イッツ・ユー」もオリジナルで、軽快なポップ・ナンバー。A面でリリースしても十分通用するクオリティを持っている。 |
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a) On A Carousel *
b) All The World Is Love *
Parlophone R5562 Feb. 1967
両面ともにクラーク−ヒックス−ナッシュ名義によるオリジナルで、イギリスでは4位のヒットを記録した。出だしはグラハム・ナッシュがリードを勤めているため、それまでのホリーズの曲とは違った印象を受ける。ますます円熟味を増したコーラスが聴きモノ。 |
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a) Carre-Anne *
b) Sings That Will Never Change *
Parlophone R5602 May 1967
このシングルもクラーク−ヒックス−ナッシュのオリジナル。元々は「マリーアン」と言うタイトルで、マリアンヌ・フェイスフルのために描いた曲だったが、リリースに際してはタイトルを変更している。イギリスで3位のヒット。B面の「恋のサイン」もバラードの佳作。隠れた名演である。 |
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a) King Midas In Revers *
b) Everything Is Sunshine *
Parlophone R5637 Sep.1967
2曲ともクラーク−ヒックス−ナッシュのオリジナル。ストリングスを導入した壮大な雰囲気を持つポップ・ナンバーだが、イギリスのチャートでは18位と振るわず。
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