a) Do You Want To Know A Secret?
b) I'll Be On My Way
Parlophone R-5023 Apr 1963
ビリー・J・クレイマーのデビュー・シングルは、両面ともにレノン&マッカートニーの作品という豪華版。A面の「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」はジョン・レノンの作品でビートルズがビリー・Jのシングルの1ヶ月前にリリースされていたデビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」で発表済で、その効果もあってかビリー・Jのシングルは2位まで上昇する大ヒットとなった。B面の「アイル・ビー・オン・マイ・ウェイ」はポール・マッカートニーの作品で、これもビートルズがBBCで演奏しており宣伝効果は充分であった。両面ともアップテンポのバラードである。
a) Bad To Me
b) I Call Your Name
Parlophone R-5049 July 1963
デビュー・シングルに続いてこのシングルも両面ともにレノン&マッカートニーの作品で、ビリー・Jにとって初のナンバー1ヒットとなった。A面の「バッド・トゥ・ミー」はジョン・レノンの作品で、「ドゥ・ユー〜」風のアップテンポなバラードで、彼らにとって初のナンバー・ワンヒットとなった。B面の「アイ・コール・ユア・ネーム」もジョン・レノンの作品。ビートルズもEP「のっぽのサリー」に収録しているが、ビリー・Jのバージョンは、ビートルズ・バージョンよりも幾分ソフトな仕上がりになっている。
a) I'll Keep You Satisfied
b) I Know Parlophone R-5073 Oct. 1963
シングル3枚連続でレノン=マッカートニーの作品。今回の「アイル・キープ・ユー・サティスファイド」はポールが書いた曲で、これまたアップテンポのバラード、もしくはスローテンポのポップ・ナンバー。本来はサード・シングルには「アイム・イン・ラヴ」が予定されていたが、「バッド・トゥ・ミー」に似ているという理由で、キャンセルされたという。ちなみに「バッド〜」はフォアモストがヒットさせている。B面の「アイ・ノウ」はキャバーンのDJボブ・ウーラーとプロデューサーのジョージ・マーティンの作品。ビリー・Jにぴったりのバラードで、なかなかの名曲である。全英4位のヒット。
a) Little Children
b) They Remind Me Of You
Parlophone R-5105 Feb. 1964
4枚目のシングルはレノン=マッカートニーの作品ではなく、アメリカのソングライター・チームシューマンとマクファーランドの作品。これがなんと全英ナンバー・ワン・ヒットとなり、ビリー・Jは「レノン=マッカートニーの七光り」という悪評をようやく払拭したのであった。この曲はアメリカでもヒットし彼らの代表曲となる。B面はダコタスのロビン・マクドナルドとマイク・マックスフィールドの曲。なかなか出来の良い作品でマクドナルドはこのあとも楽曲をビリー・Jに提供している。
a)From A Window
b) Second To None Parlophone R-5156 July 1964
5枚目のシングルはポール・マッカートニーの作品。もともとはピーター&ゴードンのために書き下ろしたのだが、ビリーがこれを気に入った為、急遽、ビリーのためにアレンジしなおされた。やはりピーター&ゴードンのために書き下ろされたというだけあって、可愛い感じのポップ・バラードに仕上がっている。全英10位のヒットを記録した。B面はロビン・マクドナルドの作品。スロー・テンポなポップ・ナンバーでなかなかの名作。
a) It's Gotta Last Forever
b) Don't You Do It No More Parlophone R-5234 Jan 1965
A面は前作に続きこれまたポップなバラードだが、ややインパクトが弱い。B面はマクドナルドと新らたに加入したミック・グリーンの作品でなかなかかっこいいロック・ナンバー。このシングルは初めてチャート入りを逃したシングルとなった。
a) Trains And Boats And Planes
b) That's The Way I Feel Parlophone R-5285 May 1965
A面はバート・バカラックとハル・デイヴィッドの黄金コンビの作品でミック・グリーンがレコーディングを提案したという。ストリングスを導入したバラードでイギリスで12位の中ヒット。しかしこれが最後のチャート入りシングルとなる。同時期にリリースされたオリジナルのバカラックのシングルは4位のヒットを記録している。B面は前作と同じくマクドナルドとグリーンの作品。非常にアダルトな雰囲気の漂うバラードでA面にするに充分なクリティのある曲。
a) Neon City
b) I'll Be Doggone
Parlophone R-5362 Nov. 1965
A面はアダルトな雰囲気が漂うザ・ドリフターズ風の曲。B面はザ・サーチャーズもカヴァーしたスモーキー・ロビンソンとミラクルズの曲。このシングル以降チャート入りはなし。
a) We're Doing Fine
b) Forgive Me Parlophone R-5408 Feb. 1966
もうこの曲あたりになるとビリーのソロ作品といった色合いが強い。レコーディング中にエリック・クラプトンがスタジオを訪問し、こういった曲を積極的に録音するべきだと助言したという。B面はマクドナルドとグリーンの作品。
a) You Make Me Feel Like Someone
b) Take My Hand
Parlophone R-5482 Aug. 1966
クラプトンの助言を聞き入れたのかどうか、前作のA面と非常に似た雰囲気を持つ曲をA面に持ってきたシングル。B面はマクドナルドとグリーンの作品で、アコースティックギターにオーケストラがかぶさるドラマティックなバラード。このマクドナルド&グリーンのコンビによる曲は名曲が多い。