|
朝日のあたる家
THE ANIMALS
東芝音工 Odeon OR-7096 1965
解説 木崎義二
価格 1,500円
レア度 : ☆☆
|
side A
朝日のあたる家
〜 The house of rising sun
ストーリー・オブ・ボー・ディドゥリー
ベリー・マイ・ボディ
ディンプルズ
アイヴ・ビーン・アラウンド
アイム・イン・ラヴ・アゲイン
ザ・ガール・キャント・ヘルプ・イット |
sideB
ブーン・ブーン
アイム・クライング
アイム・マッド・アゲイン
シー・セッド・イエ
ベイビー・レット・ミーテイク・
ユー・ホーム
メンフィス
アラウンド・アンド・アラウンド
|
日本でのデビュー盤は12曲仕様のイギリス盤ファースト・アルバムから 「The right time」をカットし、朝日のあたる家、アイム・クライング、ベイビー・レット・ミー・テイク・ユー・ホームを収録した14曲仕様で、ジャケットはアメリカ盤ファーストのものとほぼ同じ。ジャケットの写真はアメリカ盤のものを複写したのか、あまり色が良くない。このアルバムは10ほど前は良く見掛けたが、最近はほとんど見掛けなくなった。しかし、当時はヒットしたようなのでそれほどの希少価値はない。モノラル盤。
|
|
|
アニマルズNo.2
ANIMAL TRACKS
東芝音工 Odeon OR-7149
1965
レア度 : ☆☆
|
sideA
悲しき願い
〜 Don't let me be misunderstood
ブルーな気持 〜 Blue feeling
アイ・エイント・ゴット・ユー
ブライト・ライツ・ビッグ・シティ
レット・ザ・グット・タイムス・ロール
フォー・ミス・コーカー
ロードランナー |
sideB
悲しき叫び
〜 Bring it on home to me
メス・アラウンド
ハウ・ユーヴ・チェンジド
ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー
アイ・ビリーヴ・トゥ・マイ・ソウル
ウァリッド・ライフ・ブルース
ロバータ |
日本でのセカンド・アルバムは、11曲仕様のイギリス盤セカンドの同名アルバムのA、B面を入れ替えて、「悲しき願い」「ブルーな気持ち」と「悲しき叫び」を追加した14曲仕様。ジャケットはイギリス盤のファーストと同じ写真を使っているが、強引にANIMAL
TRACKSというロゴを刷り込んでいる。メンバーが来日時このアルバムを見ていたらおおいに驚いていただろう。今回も疑似ステレオではなくモノラル盤。日本でのファーストに比べるとレア。なかなか中古盤屋でも見掛けなくなった。
|
|
|
アニマルズのすべて
THE ANIMALS
東芝音工 Odeon OP-7438
1966
レア度 :☆ |
sideA
朝日のあたる家
The House Of The Rising Sun
悲しき叫び Bring It On Home To Me
ブーム・ブーム
メンフィス
アイム・クライング
ベイビー・レット・ミー・
テイク・ユー・ホーム
ザ・ライト・タイム |
sideB
悲しき願い
Don't Let Me Be Misunderstood
朝日のない街
You've Gotta Get Out Of This Place
ブルーな気持ち Blue Feeling
アラウンド・アンド・アラウンド
ゴナ・センド・ユー・バック
・トゥ・ウォーカー
ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソー
イッツ・マイ・ライフ |
日本で初のベスト盤。ジャケット写真は1965年の来日時に撮影されたもの。B-2はクレジットが間違っている。全曲擬似ステレオである。このアルバムは比較的安価で入手可能である。 |
|
|
孤独の叫び
INDSIDE-LOOKING OUT
キング London SLH-69
1966
レア度 : ☆☆
|
|
|
sideA
孤独の叫び〜Insidelooking
out
ワン・モンキー・ドント
・ストップ・ノー・ショー
アウトキャスト
モウディー
スウィート・リトル・シックスティーン
恋がいっぱい〜You're
on my mind
クラッピング(手拍子) |
sideB
炎の恋〜Don't bring me
down
ジン・ハウス・ブルース
スクイーズ・ハー・ティーズ・ハー
あなたなしでは
〜What am I livong for
恋のとりこに
〜I put a spell on you
ためいきばかり
〜That's all I am to you
シール・リターン・イット
|
英デッカ盤アルバム「ANIMALISMS」に「孤独の叫び」と「炎の恋」を追加収録した14曲仕様。ジャケットは英盤の写真を流用しロゴのみ差し替えている。現在入手はやや困難で、ネットなどでも1万円以上の値がついている。ステレオと表記されているが、全曲擬似ステレオ。歌詞カードに英盤のライナーに掲載されていたメンバーによる楽曲解説が掲載されている(追加収録の2曲に解説はない)ので紹介しておく。
ワン・モンキー・ドント・ストップ・ノーショー
バリー:ピアノをダブル・トラック録音にしたみたいだな。
チェス:大変なもんだ。この曲をレコーディングするとき、マイクがピアノの前に座っていたんだけど、本番のランプがついたら、すごくあがっちまったんだよ。
エリック:俺たちが昔演奏した「TAKE YOU BACK TO WALKER」みたいだ。場所がイギリス北部に変わっているけどさ。
(マイク=マネイジャーのマイク・ジェファリー。WALKERはイギリス南部、ニューカッスルは北部)
モーディー
バリー:スゲーや。カッコいい曲じゃない。気どってなくてさー。
チェス:トムのおかげさ。トム万才!!
エリック:ジョン・リー・フッカーがオレに話してくれたんだけど、彼が奥さんと夫婦喧嘩した時、仲直りするために作ったんだってさ。で、喧嘩するたびに、新しい歌詞を作り足していくんだ。
デイヴ:なにしろジョン・リー・フッカーは結婚してからずいぶんたつだろ。だから歌詞もスゲー長いんだよ。オレたちは歌詞を大分かっとしたけどね。
(トム=トム・ウィルソン、アニマルズの新しいA&Rマン)
アウトキャスト
エリック:これはシングル盤のB面曲だ。ヒルトンのファズ・ボックスがいいな。
バリー:アニマルズの感じがよく出ていると思うよ。
スウィート・リトル・シックスティーン
エリック:トムがテンデかっこよく一昔前のロック・メンフィス・サウンドを出しているな。ただちょつと、オレが調子っぱづれに歌ってるのがカッコ悪いや。
デイヴ: なんかダイナミックな感じがしないな。終わりまで同じ調子だからなー。
バリー: エリック、「ジョン、ポール、リンゴー」って歌詞はスタジオの中でアドリブでやったのかい?
エリック:いや違うよ、ただ現代風に歌詞を変えてみたのさ。
ヒルトン:だかオレがいつも言ってるだろ。エリックはフォーク・ソング歌手だってさ。
(※ロック・メンフィス・サウンド〜チャック・ペリーの演奏スタイルのこと。※フォーク・ソング歌手、特にモダン・フォークの歌手は自分の身近かの出来事をすぐ歌にするので、ヒルトンはエリックをフォーク歌手だと言った。もちろん、冗談だが。)
恋がいっぱい
バリー: アニマルズの曲としてはちょっとナヨナヨした感じだな。
エリック:だから、レコーディングしたんだよ。オレ達の作る曲は、どっちかというと、こういう感しの曲が多くてアニマルズ 的じゃないから余りレコーディングしないんだけどさー。とにかくオレ達向きじやないけど、こんな曲も演奏する、という事を他の人に聞いてもらいたいね。
バ'リー: ねえ、ピアノをもう少し強く効果的に弾けば、オルガンは必要ないんじゃない?
デイヴ: とんでもない。オルガンがなかったら、この曲の感じが出せないぜ。
ヒルトン:オレはこの曲好きだよ。 ちょっと変わってるけどさ。もし、この曲をシングル盤として出すんなら、オレはヒットする方にかけるよ。
エリック:うん、君達なまけ者がサ、もう少し調子出して、歌のバックにコーラスでもつけてくれたらなー。
クラッピング(手拍子)
バリー: なんだいこりゃ、オレはロンドン子だぜ。こんなノーザンブリア地方のマウス・ミュージックなんかをやったつもりじゃないよ。
チェス: この曲のアイデアは、オレ達が日本に行った時、テレビ局のスタジオで出たんだ。テレビのスタジオで日本人の民謡歌手が50人のブラス・セクションをバックに、こんな風な演奏をやっているのを聞いたんだけど、すごく良かったぜ。その日本人民謡歌手の歌と演奏をコチラ風にしたのが、この曲、という訳さ。
ヒルトン:この曲は、オレ達アニマルズが初めてセッション・マンを使ったものだよ。丁度、チェスが親指をケガしていたんで、マイク・カーが代わりに手拍子をとったんだ。レコードで初めから3番目の手拍子がマイクだよ。
(※ノーサンブリア地方のマウス・ミュージック〜イングランド北部、ノーサンブリア地方に伝わる伝統的な音楽。手や口をたたいて音を出す。
※セッション・マン〜スタジオでレコーディングする時のみ、レコーディングに参加する人。マイク・カーはその一人。)
ジン・ハウス・ブルース
エリック:オレ達が初めてロンドンに来た時、クラブ・フラミンゴで ズート・マニーがこの曲を演奏してたんだよ。その時初めてこれを聞いたんだ。
ヒルトン:オレは最高にいい曲だと思うよ、すごく単純で、ブルースらしくってさ。
バリー:エリック。君がすごくイカシテるよ。
スクィーズ・ハー・ティーズ・ハー
エリック:オレ、ジャッキー・ウィルソンみたいにl歌えたらいいな〜。
チェス: こうやって出来上がったレコードを聞いてみると、オレが思ってたより単調だなぁ。
デイヴ: バックのコーラスがさ、もう少し早めに歌に入っていたら、もっとカッコよくなったんじやないかい?
エリック:バリーはどう、思う?
バリー: 別に。オレは満足だよ。
あなたなしでは
チェス: この曲を聞くとき、昔ニューキャッスルで歌っていた頃を想い出すなー。あの頃、オレ達、この曲ばっかし歌っていたっけな。
エリック:ほんとだ、オレもアラン・プライス・コンボを想い出すよ。 この曲はね、事故で死んしまったチャック・ウイリスの最高傑作だったよな。
恋のとりこに
バリー: この曲をレコーディングした時ジョニーが何をやったか知らないけど、とにかくカッコいいよ、いい音だ!!
ヒルトン:バリーみたいなドラマーはなんていうかわからないけど、ジョニーが苦労してドラムを動かしたんだな。
バ`リー: そうだ。オレはジョこーがどうやったか知ってるよ。すごくいい音だ!!
エリック:オレ達、前からこの曲をレコーディングしたかったんだけど、決心がついたのはアラン・プライスがシングル盤としてこの曲をレコーディングした時だったね。
(※ジョニー〜ジョニーはアニマルズがレコーディングの時、いつも一諸に仕事をしているエンジニア(録音係)だと思う。ドラムを動かした、とはジョこーがドラムのぱを効果的に録音するために、何か特別の技術を用いた事を指すのであろうか。)
ためいきばかり
チェス: この曲、キルトで聞いたよ。
バリー: なんだか白人のグループみたいな音だな。
デイヴ: あたりまえだ。オレは白人だよ!!
エリック:バリーの言う通りだ。オレ達も時々他のグループみたいな ミスをやるな。つまりエキサイトするだけで、その曲の雰囲気を変えようとするんだよ。
デイヴ: でもさ、イギリスのグループより、アメリカのグループの方がそういう悪い面持っていると思うよ。
バリー: オレ思うんだけどさ、この曲はファズ・ボックスをラッパの音みたいに使おうと思って成功した初めてのレコードじゃないかな。なにしろファズ・ボックスがすごく効果的だよ!!
エリック:オレはこの曲をレコーディングする時、ファズ・ボックスを使うのに反対したけど、こうやってちゃんと使われてればサイコーだと思うよ。“サティスフアクション”や“キープーオン・ランニング”を覚えてるだろ。
(※キルト〜イギリスにあるクラブ。 ※サティスファクション、キープーオンーランーニング〜それぞれローリンダーストーンズとスペンサー・デイヴィス・グループのヒット曲。共にファズ・ボックスが大変効果的に使われている。)
シール・リターン・イット
エリック:ねえバリー、この曲は完全にレコーディング向きだよ。こういう曲はレコーディングースタジオで歌うもので、ステージで歌うもんしゃないんだ。この曲はね、オレがチャック・ベリーの影響をすごく受けた時作った曲なんだ。もちろん、その頃はほとんどのグループがチャックの影響を受けてたけどね。
バリー: みんなが一時期チャックー・ベリーを真似したもんだね。
チェス: オレ、今でもチャックはサイコーだと思うよ。
|
|
|
デラックス・アニマルズのすべて
ALL ABOUT THE ANIMALS
東芝音工 Odeon OP-8394
1968
レア度 :☆ |
|
|
sideA
朝日のあたる家
The House Of The Rising Sun
悲しき叫び Bring It On Home To Me
ブーム・ブーム
メンフィス
アイム・クライング
ベイビー・レット・ミー・
テイク・ユー・ホーム
ザ・ライト・タイム |
sideB
悲しき願い
Don't Let Me Be Misunderstood
朝日のない街
We've Gotta Get Out Of This Place
ブルーな気持ち Blue Feeling
アラウンド・アンド・アラウンド
ゴナ・センド・ユー・バック
・トゥ・ウォーカー
ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソー
イッツ・マイ・ライフ |
東芝のデラックス・シリーズの1枚としてリリースされた。ジャケットは見開き。1966年にリリースされたベスト盤と内容は同じ。B-2のクレジットミスは訂正されている。状態を問わなければ帯つきのものもネット・オークションなどで安価で入手できる。 |
|