ダニー・ホッジのオクラホマ・へイライド

2003.11.30 update

 

これが必殺オクラホマ・ヘイライド!

 

 類似技研究でも取り上げたオクラホマ・ヘイライド。史上最強のジュニア・ヘビー級王者と言われるダニー・ホッジの得意技である。このワザもエドワード・カーペンティアのサマーソルト・キックと同じく、一枚の写真ではその実態が把握できないワザのひとつである。上の写真ではいったいどのようなワザか全く見当がつかないと思う。というわけで下の連続写真を見ていただこう。

 

 

 

 

 

 

   

 

 まず、コブラツイストをかけるように背後に回って足をフック。そのまま相手の右足を抱えて後方に倒れこみ回転しながら相手の股を裂くという荒業である。かけられた相手は回転しながらギブアップを叫ぶという訳だ。現在では「シュート野郎」という部分のみがクローズアップされがちなホッジもこのような華やかな技を使っていた。レスラーの今日はひとつの側面だけでなく、全体的にしなければ、そのレスラーを知らない世代にゆがんだイメージを与えてしまうことになりかねない。

 このワザは同じく世界ジュニアヘビー級王者として一時代を築いたバーン・ガニアも得意とした。またNWA世界王者となるテリー・ファンクがローリング・クレイドルの名前で受け継いだ(テリーの場合は回転した後にフォールに持ち込むスタイル)。 テリー・ファンクのローリング・クレイドルはリングのロープ際を器用にぐるぐると回転した。これもまさに名人芸と呼べる必殺技であった。(クレイドルに関してはこちらをご覧ください)

 その後、日本では天龍が一時期この業をフィニッシュとしていたが、次第に使うことがなくなり、このワザを使いこなすレスラーはいなくなってしまったようだ。このような名人芸を受け継ぐレスラーの出現を昭和プロレス・ファンは待ち望んでいる。西村選手お願いいたします!

 

「類似技研究 その1 〜 オクラホマ・へイライドほか」もご覧ください