2003.6.18 upload
2024.10.30 remix
アンドレに炸裂したラリアート! |
昭和52年当時のウェスタン・ラリアート | 後頭部をおさえて半失神の猪木 | ラリアートを打つ前、相手に狙いを定める表情も最高! |
以前にも書いたが「必殺技」というのはその名のとおり「一撃必殺」でなければならない。いまの日本のプロレス界には「得意技」は存在するが、「必殺技」は消えてしまったといってよいだろう。そして現在多くのレスラーが得意技としているのがウエスタン・ラリアートである。いわゆる「猫も杓子も」状態で、いささかげんなりしてしまう。 この技はいた目わざとしてかなり古くから使われていたようだが、「必殺技」として確立させたのはご存知のとおりスタン・ハンセンである。全日本プロレスに初来日した頃にはこの技は使っていなかったが、新日本プロレスに初登場した昭和52年に、MSGでブルーノ・サンマルチノの首をへし折った必殺技(実際にはボディスラムの投げそこないで負傷)ということで大きくクローズアップされた。 当時のラリアートは一撃必殺で、上記の写真にあるように猪木も一発食らっただけで半失神状態ということもあったし、坂口が口から血を吹くということもあった。たしかにウェスタン・ラリアートは必殺技であった。しかし長州のリキ・ラリアートをはじめとする「亜流」の出現により、「本家」のウェスタン・ラリアートの神通力もうせていってしまったのである。 |