ペドロ・モラレスのフライング・リバース・ドロップ

2002.2.17 update

 

 
     
右腕を決められたところで相手の首に腕を
回し、トンボを切るようにジャンプする。
 

ひらりと頭上を超えて、着地した瞬間に・・・?

 

 プロレスは魅せるスポーツである。技にも魅せることを重視したものがあるというのは前にも書いた。今回紹介するのはラテンの魔豹 ペドロ・モラレスが自分のジャンプ力を表現するために編み出した技、フライング・リバース・ドロップを紹介しよう。この技は自分から繰り出すことは出来ない、「ドロップ」という名称なのに相手に打撃したり、投げつけるというダメージを与えるものではない。という、摩訶不思議な技である。

 まず、この技を出すには相手が左腕を決めてくるのを待つしかないのである。相手が不用意に右腕を決めてきたら、待ってましたとばかりにモラレスは相手の首をむんずとつかむ。そして思いっきり飛び上がり、相手の頭上を超えてマットに着地、と同時に相手の腕を決め返すか、アームロックから脱出している・・・という技なのである。つまり単なる返し技で、これをモラレス流の派手な味付けをつけたのが、このフライング・リバース・ドロップというわけである。日本名は「空中逆腕落とし」・・・余計に混乱を招く、ネーミングである。

 モラレスの慎重はプロフィールでは182センチとなっているが、実際は175センチ前後であったといわれる。そんなモラレスの身上はその身軽さであり、驚異的なジャンプ力であった。そのジャンプ力をアピールするための技がフライング・ドロップ・キックとこのフライング・リバース・ドロップだったのである。モラレスは誰に対してもこの技を使ったのではなく、ジャイアント馬場、サムソン・クツワダ、坂口征二といった、2メートル近いレスラーうを相手にこの技を見せた。モラレスが全米各地でトップを取ったのは実力はもちろんのこと、このようなアイディアにも長けていたためなのである。

 

     
             
アームロックに来たところを・・・   すっとしゃがんで   相手の頭を抑え   ポーンと飛び上がり

 

     
             
頭上を飛び越えて   身体をひねり   着地すると・・・   相手の腕がきまっている。

 

 写真だけではわかりにくいというご意見に応えて、新日本版第3回ワールド大リーグ戦決勝戦からの連続写真をアップしました。ご想像通りの技でしたでしょうか?モラレスの身長はプロフィールでは182センチとなっているが、実際は175センチ前後であったといわれる。そんなモラレスの身上はその身軽さであり、驚異的なジャンプ力であった。そのジャンプ力をアピールするための技がフライング・ドロップ・キックとこのフライング・リバース・ドロップだったのである。モラレスは誰に対してもこの技を使ったのではなく、ジャイアント馬場、サムソン・クツワダ、坂口征二といった、2メートル近いレスラーうを相手にこの技を見せた。モラレスが全米各地でトップを取ったのは実力はもちろんのこと、このようなアイディアにも長けていたためなのである。