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THE MERSEYBEATS
THE VERY BEST OF
THE MERSEYBEATS
Spestrum 552 102-2
お勧め度 ☆☆ |
I think of you Don't let it happen to
us Wishin' and hopin' I love you, yes I do I stand accused Last
night ( I made a little girl cry) Long tall Sally It would take a long
long time Milkman It's love that really counts The fortune
teller Mister moonlight Hello young lovers He will break your
heart Really mistified Good,good lovin' Don't turn around See me
back Jumping Jonah
All my life |
10年近く前に購入したNMEの64年度ポール・ウィナーズ・コンサートの海賊版ビデオにマージービーツの演奏シーンが収録されているが、意外なほどに黄色い声援を受けている。結局、彼らは「マージーのプリンス達」といわれたようにメンバー全員が美少年であり、なんと衣装も襟と袖の部分にフリルのついた日本のGSを先取りしたようなカワイ子ちゃんスタイルの、ビジュアル系グループであったのだ。
マージービーツというバンドは外見も演奏も洗練された、最もクールなビート・グループであった。サーチャーズよりも、ゾンビーズよりもクールな演奏を聞かせたグループであったといってよかろう。彼らはほかのリバプール出身のグループ同様に、R&Bのカバーを得意としていたが、彼らが演奏すると完全に黒っぽさ(死語だなぁ・・・)を抹消した、灰汁の抜けきったサウンドになっていた。筆者のフェバリットはシュレルズのカバー「ドント・レット・ハプン・トゥ・アス」だが、この曲もシュレルズのヴァージョンとは違った非常にクールな、悪く言えば無味乾燥な曲に仕上がっている。ま、これがマージービーツの魅力という。コーラスも演奏もかなり上手い。しかし、現在我が国で彼らの知名度は低い。彼らの知名度が低いのはアメリカでヒットしなかったのが最大の原因。ゆえに日本でもシングルは発売されず、出演していない映画「リヴァプール・エレキショウ
トップ・ギア!」のサントラアルバムとEPに数曲が紹介されたにとどまったのである。
しかし彼らの活動期間は非常に短く、’63年にメジャーデビュー後7枚のシングルを出しただけで、'65年の年末には解散している。'65年からマネージャーがキット・ランバート&クリス・スタンプに変わったのが縁で、解散後ビリー・キンズリーとトニー・クレーンが結成したマージーズはピート・タウンゼントから「ソー・サッド・アバウト・アス」とプレゼントされ、シングルとしてリリースしている。このシングルは恥ずかしながら未聴なのだが、フーのあの名曲をどんなアレンジで歌ったのか?非常に興味がある。ご存知の方掲示板にお願いいたします。
【2010年追記】
2009年3月にUMSジャパンから全音源を収録した紙ジャケット版CDがリリースされた。
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