オックス・ベーカーの生肉喰い!

2005.8.14update

阿部脩もびっくり!

 

 悪役レスラー=化け物・・・というのは、昭和プロレスには欠かせない一種の概念であった。海外からやってくる化け物を日本人レスラーがいかにして撃退するかが、ファンの興味の中心だったわけである。その化け物ぷりをアピールするのが、リング上のパフォーマンスだといってよい。

 悪役レスラーのプロフィールの定番は「生肉を喰う」というものであった。ターザン・タイラー、ザ・ビースト、カベナリオ・ガレントなど、これを売りにしたレスラーは多い。しかし実際に日本のリングで生肉を喰って見せたのは、オックス・ベーカー以外にいない。昭和45年の来日時ベーカーは、3キロほどの肉の塊を片手に登場し、リング上でこれにかじりついてむしゃむしゃとやった。当時はまだトレードマークの髭もなく、ファイトも殴る蹴るのでくの坊だったわけで、いかにして目立つか?とベーカーは常に考えていたのだろう。しかし、本当に生肉を喰うとは・・・やはりレスラーは化け物である。