ジプシー・ジョーの殴られパフォーマンス

2004.11.11update

馬場の振り下ろした角材が木っ端微塵!

 

 パフォーマンスといえば、なんといってもジプシー・ジョーの殴られパフォーマンスである。記念すべき「昭和パフォーマンス図鑑」の第1回はジプシー・ジョーにご登場いただこう!

 

 

 
角材は折れ、イスも捻じ曲がるジョーの鋼鉄の背中

 

 プロレスラーの必要最低条件の一つに、我々一般人とは比べられない頑丈な体を持っていることがあげられると思うが、そんなプロレスラーの中でも飛びぬけて頑丈な体を持ち、それを売り物にしていたのがジプシー・ジョーであった。金網デスマッチで金網のてっぺんから転落してもけろりとしていたというほどの頑丈さ。

 ジョーがそのタフネスぶりをどのようにアピールしていたかといえば、イスで背中を殴らせると言うもの。イスはアメのようにグニャグニャに捻じ曲がり、イスで殴っているほうがあきれてイスを放り出すわけだ。これは日本だけではなくアメリカでも定番ギミックとして行なっていたようである。

 全日本プロレスに移籍して最初のシリーズで馬場と対戦したジプシー・ジョーは、イスではなく角材で馬場に自分の背中を殴らせた。この試合はテレビ中継されたが、3メートルほどの角材がジョーを殴るごとに折れ、最後には馬場が握る部分しか残らなかったのが非常に印象的であった。これには会場も大いに沸いていた。しかし国際プロレス時代には、こういったイス以外の物を使った演出は少なかったように思う。やはり馬場は名プロデューサーである。