'83 世界最強タッグ決定リーグ戦 昭和58年

参加チーム
ジャイアント馬場&ドリー・ファンク・ジュニア組、ジャンボ鶴田&天龍源一郎組、マイティ井上&阿修羅原組、ブルーザー・ブロディ&スタン・ハンセン組、タイガー・ジェット・シン&上田馬之助組、ミル・マスカラス&ドス・カラス組、ロン・フラー&バリーウィンダム組、ザ・モンゴリアン&鶴見五郎組

○ フォール、ギブアップ勝ち、☆ リングアウト勝ち、◇ 反則勝ち (各2点)、△ 時間切れ引き分け(1点)、
▲ 両軍リングアウト、▼無効試合、●★◆あらゆる負け(0点)

試合はすべて45分1本勝負。

 

  馬場
鶴田
井上
超獣
シン
覆面
二世
鶴見
得点
馬場&ドリー 11
鶴田&天龍 11
井上&原 2
ブロディ&ハンセン 12
シン&上田 - 4
マスカラス兄弟 6
フラー&ウィンダム

4

モンゴリアン&鶴見

-

0

 

ブロディ&ハンセン組が初優勝

解説

 今回の目玉はハンセン&ブロディの超獣コンビと鶴田&天龍の鶴龍コンビの初参加であり、全日本プロにもようやく世代交代ムードが現れてきたといってよかろう。リーグ戦は予想通り上記2組に馬場、ドリーのベテランコンビの三つ巴の戦いとなり、最終戦で鶴龍コンビを破った超獣コンビが優勝を果たした。新日本プロから移籍のシン組は点数度外視の大暴れで面子を保つ。マスカラス兄弟は軽量のドスが狙い撃ちにされトップには食い込めず。ダークホースとして期待されたロン・フラー、バリー・ウィンダムの2世コンビは期待はずれであった。

 

 

'84 世界最強タッグ決定リーグ戦 昭和59年 

参加チーム
ジャイアント馬場&ラッシャー木村組、ジャンボ鶴田&天龍源一郎組、ブルーザー・ブロディ&スタン・ハンセン組、ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク組、ハーリー・レイス&ニック・ボックウィンクル組、ダイナマイト・キッド&デイビーボーイ・スミス組、タイガー・ジェット・シン&マイク・ショー組、ワンマン・ギャング&鶴見五郎組

○ フォール、ギブアップ勝ち、☆ リングアウト勝ち、◇ 反則勝ち (各2点)、△ 時間切れ引き分け(1点)、
▲ 両軍リングアウト、●★◆あらゆる負け(0点)

試合はすべて45分1本勝負。

 

  馬場
鶴龍
超獣
荒馬
兄弟
王者
爆弾
シン
鶴見
得点
馬場&木村 - 2
鶴田&天龍 11
ブロディ&ハンセン 10
ファンクス 8
レイス&ニック 10
キッド&スミス

7

シン&ショー

-

0
ギャング&鶴見

2

 

鶴田&天龍組が初優勝

解説

 非常に話題の多かったリーグ戦で、テリーの復帰によるファンクスの復活、新日本プロレスからキッド&スミスの電撃移籍、そしてなんといっても開幕まで正体を隠されていた馬場のミステリアス・パートナーが誰か?と話題を集めたが、正体はまさかのラッシャー木村であった。しかし馬場&木村組はリーグ戦の最中に仲間割れ、シン&ショー組も仲間割れで途中棄権した。優勝争いはファンクスが脱落、鶴田&天龍、ブロディ&ハンセン、レイス&ニックの三つ巴となるが、最終戦で前年の雪辱を果たした鶴龍コンビが初優勝を果たした。ブロディ&ハンセン組はブロディの新日本プロレス移籍でこれが最後の最強タッグ出場となった。

 

 

'85 世界最強タッグ決定リーグ戦 昭和60年 

参加チーム
ジャイアント馬場&ドリー・ファンク・ジュニア組、ジャンボ鶴田&天龍源一郎組、長州力&谷津嘉章組、ラッシャー木村&阿修羅原組、スタン・ハンセン&テッド・デビアス組、ハーリー・レイス&ジェシー・バー組、ニック・ボックウィンクル&カート・ヘニング組、ダイナマイト・キッド&デイビーボーイ・スミス組

○ フォール、ギブアップ勝ち、(各2点)、△ 時間切れ引き分け(1点)、
▲ 両軍リングアウト、●あらゆる負け(0点)

試合はすべて45分1本勝負。

 

  馬場
鶴龍
維新
国際
ハンセ
ン組
レイ
ス組
ニッ
ク組
爆弾
得点
馬場&ジュニア 6
鶴田&天龍 6
長州&谷津 6
木村&原 5
ハンセン&デビアス 7
レイス&バー

6

ニック&ヘニング

5
キッド&スミス

5

 

スタン・ハンセン&テッド・デビアス組が初優勝

解説

 新日本プロレスに移籍したブロディに変わりデビアスがハンセンとコンビを結成、レイスとニックのNWA、AWAの元世界王者はコンビを解散しそれぞれ若手をパートナーに出場した。そしてなんといっても目玉は新日本プロレスから移籍してきた長州と谷津の維新軍団コンビの参加であろう。リーグ戦は例年にない接戦となり、3点差に全チームがひしめいたが勝ち星の最も多かったハンセンとデビアスの新コンビが優勝。この年は白星配給係がおらず、非常に見ごたえのあるリーグ戦であった。

 

'86 世界最強タッグ決定リーグ戦 昭和61年 

参加チーム
ジャイアント馬場&タイガーマスク組、ジャンボ鶴田&天龍源一郎組、長州力&谷津嘉章組、ラッシャー木村&鶴見五郎組、阿修羅原&スーパー・ストロング・マシーン組、スタン・ハンセン&テッド・デビアス組、ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク組、テリー・ゴディ&キラー・カーン組、リック・マーテル&トム・ジンク組

○ フォール、ギブアップ勝ち、(各2点)、△ 時間切れ引き分け(1点)、
▲ 両軍リングアウト、●あらゆる負け(0点)

試合はすべて45分1本勝負。

 

  馬場
鶴龍
維新
国際
原組 ハンセ
ン組
荒馬
兄弟
ゴデ
ィ組
マーテ
ル組
得点
馬場&タイガー 6
鶴田&天龍 10
長州&谷津 9
木村&鶴見 4
原&マシーン 0
ハンセン&デビアス 10
ファンクス 9
ゴディ&カーン 8
マーテル&ジンク 6

 

鶴田&天龍組が2年ぶりに優勝

解説

 この時期の全日本プロレスは維新軍団、国際軍団、カルガリーハリケーンズなどが移籍してきた為、日本人レスラーがあふれかえっていた。そのため参加チームのほとんどが日本人となった。馬場のパートナーとしてタイガーマスクが初参加するが得点は伸びなかった。リーグ戦は鶴龍コンビとハンセン組が同点となって、優勝決定戦が行なわれ、リングアウトがちで辛くも鶴龍コンビが2年ぶりの優勝を果たした。

 

'87 世界最強タッグ決定リーグ戦 昭和62年 

参加チーム
ジャイアント馬場&輪島大士組、ジャンボ鶴田&谷津嘉章組、天龍源一郎&阿修羅原組、ラッシャー木村&鶴見五郎組、タイガーマスク&仲野信市組、グレートカブキ&ジョン・テンタ組、スタン・ハンセン&テリー・ゴディ組、ブルーザー・ブロディ&ジミー・スヌーカ組、ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク組、アブドーラ・ザ・ブッチャー&TNT組、トム・ジンク&ターミネーター組、クリス・ヤングブラッド&マーク・ヤングブラッド組

○ フォール、ギブアップ勝ち、(各2点)、△ 時間切れ引き分け(1点)、
▲ 両軍リングアウト、●あらゆる負け(0点)

試合はすべて30分1本勝負。

 

  馬場
五輪
龍原
国際
虎面
カブ
キ組
奇跡
力組
超獣
荒馬
兄弟
呪術
ジン
ク組
若血
得点
馬場&輪島 11
鶴田&谷津 15
天龍&原 14
木村&鶴見 2
タイガー&仲野 6
カブキ&テンタ 6
ハンセン&ゴディ 14
ブロディ&スヌーカ 14
ファンクス 14
ブッチャー&TNT 12
ジンク&ターミネーター 2
ヤングブラッド兄弟 2

 

鶴田&谷津組が初優勝

解説

 この年のリーグ戦はなんと11チーム参加という豪華版。しかもチーム構成もフレッシュなものが多く新鮮味があった。またブロディ、ブッチャー、スヌーカの新日本プロレスからの出戻り組も登場し、過去最高のメンバーが揃ったといっても過言ではない。混戦のリーグ戦を制して優勝を飾ったのは鶴田と谷津のオリンピック・コンビだった。が、あえて苦言を呈すれば白星配給チームは参加させなくてもよかったのではないだろうか。

 

'88 世界最強タッグ決定リーグ戦 昭和63年 

参加チーム
ジャンボ鶴田&谷津嘉章組、天龍源一郎&川田利明組、ジャイアント馬場&ラッシャー木村組、グレートカブキ&輪島大士組、タイガーマスク&ジミー・スヌーカ組、高野俊二&ジョン・テンタ組、

スタン・ハンセン&テリー・ゴディ組、アブドーラ・ザ・ブッチャー&T・J・シン組、ダニー・スパイビー&ジョニー・エース組、ディック・スレーター&トミー・リッチ組、クラッシャー・ブラックウェル&フィル・ヒッカーソン組

○ フォール、ギブアップ勝ち、(各2点)、△ 時間切れ引き分け(1点)、
▲ 両軍リングアウト、●あらゆる負け(0点)

試合はすべて30分1本勝負。

 

  五輪
革命
馬場
カブ
キ組
虎面
高野
奇跡
力組
最凶
エー
ス組
リッ
チ組
巨漢
得点
鶴田&谷津 16
天龍&川田 14
馬場&木村 15
カブキ&輪島 7
タイガー&スヌーカ 7
高野&テンタ 4
ハンセン&ゴディ 17
ブッチャー&シン 14
スパイビー&エース 10
スレーター&リッチ 0
ブラックウェル&ヒッカーソン 0

 

スタン・ハンセン&テリー・ゴディ組が初優勝

解説

 この年もユニークなチームが登場。日本組では解雇された阿修羅原に変わり川田が大抜擢を受けて天龍とコンビ結成、馬場は木村との「兄弟コンビ」で出場、タイガーマスクとジミー・スヌーカのコンビも異色、さらにブッチャーとシンがオールスター以来10年ぶりにコンビを結成して出場した。五輪コンビとハンセン組が本命といわれたが、結果は戦前の予想通り、五輪組とハンセン組だ首位を争い、1点差でハンセン組が初優勝を果たした。スパイビー組の活躍の裏で、10年前なら優勝候補だったであろうスレーター組の不調が全盛期を知るファンにとってはかなしかった。