ウェイト別日本選手権大会 昭和31年
日本ヘビー級ランキング戦 参加選手 日本プロレス=東富士、遠藤幸吉(棄権)、豊登道春、羅生門綱五郎、竹村正明 一回戦 10月23日 両国・国際スタジアム(日大講堂) ○豊登道春(36秒 腕取り固め)竹村正明● 準決勝 10月24日 両国・国際スタジアム(日大講堂) ○東富士(5分15秒 体固め)豊登道春● 決勝 10月24日 両国・国際スタジアム(日大講堂) △東富士(1-1)山口利夫△ 山口(3分37秒 腕固め) 再戦 11月30日 大阪府立体育会館 ○東富士(2-1)山口利夫● 東富士(5分36秒 ベアハッグ ランキングは1位:東富士、2位:山口、3位:豊登、4位:月影に決定した。
日本ジュニア・ヘビー級王座決定トーナメント戦 昭和31年 参加選手 日本プロレス=駿河海三津夫、阿部脩、田中米太郎 一回戦 10月15日 中央区浪花町プロレス・センター(マスコミに非公開) ○駿河海 - 山崎次郎● 準決勝 10月23日 両国・国際スタジアム(日大講堂) ○駿河海(13分30秒 体固め)阿部脩● 決勝 10月24日 両国・国際スタジアム(日大講堂) ○駿河海(2-1)吉村道明● 吉村(15分58秒 羽交い絞め) 駿河海が初代日本ジュニア・ヘビー級王者に。以下ランキングは1位:吉村、2位:大同山、3位:阿部、4位:山崎、5位:加藤に決定した。
日本ライト・ヘビー級王座決定トーナメント戦 昭和31年 参加選手 日本プロレス=ユセフ・トルコ、吉原功、宮島富男、大山博、金子武雄、芳の里、比嘉敏一 一回戦 10月15日 中央区浪花町プロレス・センター(マスコミに非公開) ○東日出雄(40分15秒 腕固め)ユセフ・トルコ● 二回戦 10月15日 中央区浪花町プロレス・センター(マスコミに非公開) ○吉原功(17分10秒 体固め)東日出雄● 準決勝 10月23日 両国・国際スタジアム(日大講堂) ○芳の里(17分42秒 片エビ固め)大坪清隆● 決勝 10月24日 両国・国際スタジアム(日大講堂) ○芳の里(2-0)吉原功● 芳の里(11分53秒 片羽逆固め=コブラツイスト) 芳の里が初代日本ライト・ヘビー級王者に。以下ランキングは1位:吉原、2位:大坪、3位:樋口、4位:比嘉に決定した。
解説 力道山が率いる日本プロレスのほかに全日本プロレス団から名称変更した山口道場、国際プロレス団の残党が結成したアジア・プロレス、在日コリアンが結集した東亜プロレスが一堂に会して行われた階級別日本選手権。非公開の予選は全てプロレスと呼ぶにはほど遠いガチンコ・マッチだったということでいまや伝説の階級別日本選手権王座決定トーナメントだが、決まり手に「負傷放棄」という文字があることから考えても「全試合ガチンコマッチ」の伝説は事実だったようだ。 結局、ジュニア・ヘビー、ライト・ヘビー級共に日本プロレス勢が独占し、山口道場、アジア・プロレス、東亜プロレスは急速に衰え崩壊への道を歩み、将来有望と力道山の目にとまった吉村、樋口、大坪、出口、長沢は日本プロレスに合流。日本のプロレス界は力道山のワンマン独裁体制に突入して行く。 ちなみに当時のウェイトの基準は、ライト・ヘビー級が86・28キロ(190ポンド未満、ジュニア・ヘビー級は86・28キロ(190ポンド)以上99・88キロ(220ポンド未満)、ヘビー級は99・88キロ(220ポンド未満)以上というものであった。 |