第1回優勝 猪木&バックランド組 | 第2回優勝 アンドレ&グレイ組 | 第3,4回優勝 猪木&ホーガン組 |
第1回MSGタッグ・リーグ戦 昭和55年 予選なしの総当たりリーグ戦で得点上位2チームで優勝決定戦を行なう。 参加チーム : アントニオ猪木&ボブ・バックランド組、ストロング小林&坂口征二組、藤波辰巳&木村健吾組、長州力&星野勘太郎組、ハルク・ホーガン&スタン・ハンセン組、アンドレ・ザ・ジャイアント&ザ・ハングマン組、タイガー・ジェット・シン&上田馬之助組、オックス・ベーカー&ジョニー・パワーズ組、バッファロー・アレン&ウイリエム・ルスカ組 ○フォール・ギブアップ勝ち(5点)、☆リングアウト勝ち、◇反則勝ち、□不戦勝(4点)、△引き分け(2点) |
猪木 組 |
小林 組 |
藤波 組 |
長州 組 |
ハン セン組 |
大巨 人組 |
シン 組 |
ベー カー組 |
アレ ン組 |
得 点 | |
猪木&ボブ | ※ | ○ | ○ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | 34 |
小林&坂口 | ● | ※ | ○ | ○ | ● | ● | ★ | ○ | ○ | 20 |
藤波&木村 | ● | ● | ※ | ○ | ● | ● | ● | ○ | ○ | 15 |
長州&星野 | ● | ● | ● | ※ | ● | ● | ◇ | ○ | ● | 9 |
ホーガン&ハンセン | △ | ○ | ○ | ○ | ※ | △ | ◇ | □ | ○ | 32 |
アンドレ&ハングマン | △ | ○ | ○ | ○ | △ | ※ | ● | □ | ○ | 26 |
シン&上田 | ● | ☆ | ○ | ◆ | ◆ | ○ | ※ | ○ | ○ | 24 |
ベーカー&パワーズ | ● | ● | ● | ● | ■ | ■ | ● | ※ | ● | 0 |
アレン&ルスカ | ● | ● | ● | ○ | ● | ● | ● | ○ | ※ | 10 |
優勝決定戦
(12月10日 大阪府立体育会館 : 時間無制限1本勝負) アントニオ猪木&ボブ・バックランド 対 ハルク・ホーガン&スタン・ハンセン ○猪木(逆さ押え込み、17分35秒)ホーガン● 総評 : 76年のアジアタッグリーグ以来5年ぶりに新日本プロレスが開催したタッグリーグ戦。当初の参加チームには長州&キラー・カーン組、ジョニー・パワーズ&マスクド・スーパースター組がラインナップされていたが、カーン、マスクド・スーパーがスケジュールの都合で不参加となり、それぞれ星野、ベーカーに交代したが、特にカーン&長州組が実現していたら、このチームが台風の目になっていた事は間違いない。加えて日本組のチーム編成にも多くの疑問の声が上がった。小林&坂口組などは時代を逆行しているし、第一当時北米タッグチームだった長州&坂口組と分断しているのはおかしい。猪木とボブのコンビも反則だと言う巷の声が多かった様に記憶する。ベーカー、パワーズ組は不仲がたたって途中でチーム解消したという話だったが、実は猪木が余りにしょっぱい二人のファイトぶりに強制帰国を命じたのが真相のようである。 |
第2回MSGタッグ・リーグ戦
昭和56年 ルールは昨年と同じ総当たりリーグで得点上位2チームが優勝決定戦を行なう。 参加チーム : アントニオ猪木&藤波辰巳組、坂口征二&木村健吾組、長州力&谷津喜明組、ラッシャー木村&アニマル浜口組、タイガー戸口&キラー・カーン組、アンドレ・ザ・ジャイアント&レネ・グレイ組、スタン・ハンセン&ディック・マードック組、サモアンズ1号&2号、エル・カネック&スーパー・マキナ組、パット・パターソン&バッドニュース・アレン組 ○フォール・ギブアップ勝ち(5点)、☆リングアウト勝ち、◇反則勝ち、□不戦勝(4点)、△引き分け(2点) |
猪木 組 |
坂口 組 |
長州 組 |
国際 組 |
戸口 組 |
大巨 人組 |
ハン セン組 |
サモ アン |
メヒ コ組 |
アレ ン組 |
得 点 | |
猪木&藤波 | ※ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | ● | □ | ○ | ○ | 36 |
坂口&木村 | ● | ※ | △ | ☆ | ● | ● | ★ | ○ | ○ | □ | 20 |
長州&谷津 | ● | △ | ※ | △ | ◆ | ● | ● | ○ | ○ | △ | 16 |
木村&浜口 | ● | ★ | △ | ※ | ◇ | ● | ● | ○ | ○ | △ | 18 |
戸口&カーン | ● | ○ | ◇ | ◆ | ※ | ● | ★ | ◇ | ○ | ○ | 23 |
アンドレ&グレイ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ※ | △ | ○ | ○ | □ | 38 |
ハンセン&マードック | ○ | ☆ | ○ | ○ | ☆ | △ | ※ | □ | ○ | △ | 36 |
サモアンズ | ■ | ● | ● | ● | ◆ | ● | ■ | ※ | ○ | ● | 5 |
カネック&マキナ | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ※ | □ | 4 |
パターソン&アレン | ● | ■ | △ | △ | ● | ■ | △ | ○ | ■ | ※ | 11 |
優勝戦進出チーム決定戦 (12月10日 大阪府立体育会館 : 45分1本勝負) アントニオ猪木&藤波辰巳 対 スタン・ハンセン&ディック・マードック △猪木(両者リングアウト12分47秒)マードック△ 決勝戦(時間無制限1本勝負) アントニオ猪木&藤波辰巳 対 アンドレ・ザ・ジャイアント&レネ・グレイ ●藤波(体固め、8分5秒)アンドレ○ アンドレ・ザ・ジャイアント&レネ・グレイ組が初優勝。 総評 : 第2回はチーム編成、内容ともに申し分の無かった。当時アンドレのパートナー、レネ・グレイを見て「あの年寄りをパートナーにするなんてアンドレも・・・」なんて思ったものだが、結果的にはフランス語でアンドレに指示を送ったグレイの力が大きく、アンドレ組が優勝を攫った。ハンセン&マードックのロングホーンズも人気を呼んだが、決勝戦の3日後にはハンセンが全日本プロレス登場。今にして思えば優勝に執着が無かったような気もするが・・・。猪木&藤波組の2連戦では藤波の成長が光った。長州&谷津、カーン&戸口といったコンビの活躍も目を引いたが、パターソンが途中帰国(最初からシリーズ途中までの契約だったと言う説もある)、サモアンズの負傷欠場、メキシコ組の実力不足など汚点が無いわけでもなかった。 |
第3回MSGタッグ・リーグ戦
昭和57年 総当たりリーグで得点上位2チームが優勝決定戦を行なう。 参加チーム : アントニオ猪木&ハルク・ホーガン組、坂口征二&藤波辰巳組、キラー・カーン&タイガー・戸口組、アンドレ・ザ・ジャイアント&レネ・グレイ組、ディック・マードック&マスクド・スーパースター組、アドリアン・アドニス&ディノ・ブラボー組、エル・カネック&ペロ・アグアヨ組、ウェイン・ブリッジ&ヤング・サムソン組 ○ フォール・ギブアップ勝ち(5点)、□ リングアウト勝ち、反則勝ち、不戦勝(4点)、△引き分け(2点) |
猪木 組 |
坂口 組 |
カー ン組 |
大巨 人組 |
狂犬 組 |
暴走 狼組 |
メヒ コ組 |
欧州 組 |
得 点 | |
猪木&ホーガン | ※ | ○ | ■ | ○ | □ | ○ | ○ | □ | 28 |
坂口&藤波 | ● | ※ | □ | △ | △ | ○ | ○ | □ | 22 |
カーン&戸口 | □ | ■ | ※ | ○ | ● | ○ | ○ | □ | 23 |
アンドレ&グレイ | ● | △ | ● | ※ | □ | ○ | ○ | □ | 20 |
マードック&マスクド | ■ | △ | ○ | ■ | ※ | ○ | ○ | □ | 21 |
アドニス&ブラボー | ● | ● | ● | ● | ● | ※ | ○ | □ | 9 |
カネック&アグアヨ | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ※ | □ | 4 |
ブリッジ&サムソン | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ※ | 0 |
優勝決定戦
( 12月10日 蔵前国技館
: 時間無制限1本勝負) アントニオ猪木&ハルク・ホーガン 対 キラー・カーン&タイガー・戸口 ○猪木(卍固め、31分17秒)戸口● 猪木&ホーガン組が初優勝。 総評 : 当時持病の糖尿病が悪化しコンディション最悪だった猪木はパートナーを前年の藤波に替えホーガンを指名。下馬評では猪木組とアンドレ組の優勝争いと言う事だったが、アンドレ組はグレイが狙い撃ちにされ脱落。決勝には坂口、藤波組を一点差で押さえたカーン&戸口組が進出した。決勝戦でも猪木組を後一歩まで追いつめたが、最後は戸口が卍固めに力尽きた。猪木の卍固め初公開の時の実験台が若手の戸口だった事を考えると感慨の深い結末だった。マードック&スーパースター組は予想以上を裏切らない活躍を見せたが、アドニス組はコンビネーションが悪く低調、カネック組は体力負け、ブリッジ組は論外だった。この年はカーンに始まりカーンに終わった印象がある。 |
第4回MSGタッグ・リーグ戦 昭和58年 総当たりリーグで得点上位2チームが優勝決定戦を行なう。 参加チーム : アントニオ猪木&ハルク・ホーガン組、藤波辰巳&前田明組、坂口征二&木村健吾組、キラー・カーン&タイガー・戸口組、長州力&アニマル浜口組、アンドレ・ザ・ジャイアント&スエード・ハンセン組、ディック・マードック&アドリアン・アドニス組、ボビー・ダンカン&カート・ヘニング組、オットー・ワンツ&ウェイン・ブリッジ組 ○フォール・ギブアップ勝ち、□不戦勝(5点)、☆リングアウト勝ち(4点)、◇反則勝ち(3点)、 |
猪木 組 |
藤波 組 |
坂口 組 |
カー ン組 |
長州 組 |
大巨 人組 |
暴力 組 |
ダン カン組 |
ワン ツ組 |
得 点 | |
猪木&ホーガン | ※ | ○ | ○ | ● | ○ | △ | ★ | ○ | ○ | 28.5 |
藤波&前田 | ● | ※ | ☆ | △ | △ | ● | ◇ | ○ | ○ | 24 |
坂口&木村 | ● | ★ | ※ | ☆ | ● | ● | ● | ○ | ○ | 14 |
カーン&戸口 | ● | △ | ★ | ※ | ■ | ● | ● | ○ | ○ | 16.5 |
長州&浜口 | ● | △ | ● | □ | ※ | ● | ◇ | ○ | ○ | 26.5 |
アンドレ&SWハンセン | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ※ | △ | ○ | ■ | 32 |
マードック&アドニス | ☆ | ◆ | ○ | ○ | ◆ | △ | ※ | ○ | ○ | 27.5 |
ダンカン&ヘニング | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ※ | ○ | 5 |
ワンツ&ブリッジ | ● | ● | ● | ● | ● | □ | ● | ● | ※ | 5 |
優勝決定戦(12月8日 蔵前国技館 :
時間無制限1本勝負) アントニオ猪木&ハルク・ホーガン 対 ディック・マードック&アドリアン・アドニス ○猪木(体固め、11分10秒)アドニス● アントニオ猪木&ハルク・ホーガン組が2連覇達成。 総評 : このシリーズの見所はアンドレの強さとマードック&アドニス組の暴れっぷりだった。首位を独走していたアンドレ組の決勝進出を阻むためにマードック組が年老いたハンセンを場外ツープラトンのパイルドライバーで病院送りにしたのには驚いた。猪木組はIWGPの因縁もあって少しコンビネーションが悪かった様に記憶している。日本組では藤波&前田組がシリーズに旋風を巻き起こした。 |
第5回MSGタッグ・リーグ戦 昭和59年 総当たりリーグで得点上位2チームが優勝決定戦を行なう。 参加チーム : アントニオ猪木&藤波辰巳組、坂口征二&木村健吾組、ディック・マードック&アドリアン・アドニス組、アンドレ・ザ・ジャイアント&ジェリー・モロー組、ハルク・ホーガン&ワイルド・サモアン組、タイガー戸口&ケリー・ブラウン、ストロング・マシーン1号&2号 ○フォール・ギブアップ勝ち、□不戦勝(5点)、◇リングアウト勝ち・反則勝ち(4点)、 |
猪木 組 |
坂口 組 |
暴力 組 |
大巨 人組 |
超人 組 |
戸口 組 |
マシ ンズ |
得 点 |
|
猪木&藤波 | ※ | ○ | △ | ● | ○ | ○ | ○ | 22.5 |
坂口&木村 | ● | ※ | ● | ● | □ | ○ | ◇ | 13 |
マードック&アドニス | △ | ○ | ※ | △ | □ | ○ | ◇ | 23 |
アンドレ&モロー | ○ | ○ | △ | ※ | □ | ○ | ◆ | 21.5 |
ホーガン&サモアン | ● | ■ | ■ | ■ | ※ | ■ | ■ | 0 |
戸口&ブラウン | ● | ● | ● | ● | □ | ※ | ◇ | 8 |
マシーン1&2 | ● | ◆ | ◆ | ◇ | □ | ◆ | ※ | 8 |
優勝決定戦 (12月5日蔵前国技館 : 時間無制限1本勝負) アントニオ猪木&藤波辰巳 対 ディック・マードック&アドリアン・アドニス ○猪木(卍固め、33分31秒)アドニス● アントニオ猪木&藤波辰巳組が初優勝。 総評 : 維新軍団、UWF勢の大量離脱で日本側メンバーは例年より見劣りする。外人組もホーガンが開幕戦のみ出場して帰国。表向きは負傷が原因ということであったが、WWFでのタイトなスケジュールが関係していたことは明白。これで優勝争いは猪木組、マードック組、アンドレ組の3組にしぼられ興味も薄れてしまった。アンドレ組はチーム・ワークが悪く、マシン組に足をすくわれ脱落。決勝は予選1位のマードック組と2位の猪木組の間で行なわれ、師弟コンビが初優勝を飾った。しかし参加が決定していたダイナマイト・キッド&デイビーボーイ・スミス組が開幕直前に全日本プロレスに寝返るなど、新日本プロレスファンにとっては暗黒期の苦い思い出の多いリーグ戦といえよう。MSGタッグ・リーグ戦はこれが最後となった。 資料提供:Mタナカ氏 |