アジア・リーグ戦 昭和51年

シングル部門

参加16人がくじ引きによる組み合わせで予選を戦い勝った8名が総当たりの決勝リーグに進出し、得点上位2名がアジア・ヘビー級王座決定戦を行なう。

参加選手 :アントニオ猪木(参加辞退) 坂口征二、ストロング小林、木戸修、山本小鉄、星野勘太郎、柴田勝久、永源遙(以上日本)、タイガー・ジェット・シン、ガマ・シン(インド)、ゴーディ・シン、マジット・アクラ(パキスタン)、アリ・ババ(トルコ)、ハン・リー(香港)、ボロ・モンゴル、ジート・モンゴル(モンゴル)

予選(30分1本勝負)

○タイガー・ジェット・シン(体固め3分28秒)山本小鉄●
○坂口征二(片エビ固め8分9秒)ジート・モンゴル●
○ゴーディ・シン(体固め8分20秒)柴田勝久●
○木戸修(片エビ固め7分27秒)ガマ・シン●
○ボロ・モンゴル(背骨折り6分24秒)永源遙●
○星野勘太郎(体固め9分14秒)ハン・リー●
○ストロング小林(逆エビ固め9分38秒)アリ・ババ●
○マジット・アクラ(棄権)アントニオ猪木●

決勝リーグ(30分1本勝負)

○フォール・ギブアップ勝ち、□不戦勝(1点)、△引き分け(0.5点)

  坂口 小林 星野 木戸 タイ
ガー
ゴー
ディ
ボロ アク
得点
坂口
小林 5.5
星野
木戸
タイガー 6.5
ゴーディ
ボロ
アクラ

アジア・ヘビー級王座決定戦(大阪府立体育会館 : 60分3本勝負)

○タイガー・ジェット・シン(2−1)坂口征二●

△タイガー(両者リングアウト16分20秒)坂口△
○タイガー(体固め5分48秒)坂口●

タイガー・ジェット・シンが初代アジア・ヘビー級王者となる

 

タッグ部門

シングル部門と同じく8チームで予選を行ない4チームが総当たりの決勝リーグに進出する。

参加チーム : アントニオ猪木&木戸修組、坂口征二&ストロング小林組、山本小鉄&星野勘太郎組、柴田勝久&永源遙組、タイガー・ジェット・シン&ガマ・シン組、ゴーディ・シン&マジット・アクラ組、アリ・ババ&ハン・リー組、ボロ&ジート・モンゴルズ

予選(45分1本勝負)

アントニオ猪木&木戸修 対 ゴーディ・シン&マジット・アクラ
○木戸(エビ固め15分51秒)マジット●

モンゴルズ 対 ヤマハブラザーズ
○ジート(体固め18分32秒)山本●

タイガー・ジェット・シン&ガマ・シン 対 柴田勝久&永源遙
○タイガー(体固め12分21秒)永源●

坂口征二&ストロング小林 対 アリ・ババ&ハン・リー
試合結果不明・・・坂口組が決勝進出

決勝リーグ(45分3本勝負)

○フォール・ギブアップ勝ち、□不戦勝(1点)、△引き分け(0.5点)

  猪木組 坂口組 シン組 モンゴル 得点
猪木&木戸 0−2 1−2 2−1
坂口&小林 2−0 2−1 2−1
タイガー&ガマ 2−1 1−2 2−1
モンゴルズ 1−2 1−2 1−2

アジアタッグ王座決定戦(宮城県スポーツセンター:60分3本勝負)

坂口征二&ストロング小林 (2−1) タイガー・ジェット・シン&ガマ・シン

○坂口(逆エビ固め12分58秒)ガマ●
●小林(体固め9分21秒)タイガー○
○小林(体固め2分6秒)ガマ●

坂口征二、ストロング小林組が初代アジア・タッグ王者となる。

総評

時代錯誤などと言われたリーグ戦だったが、全くそのとおりで盛り上がりに欠けたシリーズだった。このシリーズが始まる前に全日本プロと日プロが画策し、ソウルで日プロ版(つまりオリジナル版)アジア・タッグ選手権を復活させるという対抗手段に出たため、新日本版アジア選手権は定着することなく自然消滅して行く。