未来日 日系人レスラー名鑑

 

オーヤマ・カトー OYAMA GREAT KATO
●1919年 米・ハワイ州出身(沖縄出身説もあり) ●オハイオ州タッグ
ハワイ出身の日系2世とも沖縄出身のハワイ移民ともいわれ、本名もスタンレー宮城、スタンレー前城の2説があるようだ。マネージャーのミスター・スギを引き連れてリングに登場。小柄ながら高千穂明久張りのテクニシャンだったといわれ、オハイオを中心に活躍し、何度となくバディ・ロジャースと対戦しており、オハイオ・タッグをタロー・サクローとのコンビで獲得している。活動期間は短く、1961年にテキサス州ヒューストン(カナダのバンクーバー説もあり)でジョー・ゴードンとの試合中に心臓部にドロップキックを受けてショック死するという悲惨な最期を遂げた。グレート・カトーとも名乗ったようだ。

 

トーア・ヤマト TOA YAMATO
1950年代にアメリカで活躍した日系人で上田トヨキが本名だとする説もある。日本のゴージャス・ジョージと呼ばれ、豪華な衣装をまとい、白人女性の妻(ハナコさんと名乗った)を従えてリングに登場した。ヒールながらいろ男ぶりに女性ファンが多かった。しかし1960年にあまりのもてっぷりに嫉妬した妻に射殺されるという悲惨な最期を迎えた。

 

トーキョー・ジョー TOKYO JOE
サンダー杉山、大剛鉄之助、マッハ隼人など、トーキョー・ジョーを名乗ったレスラーは多いが、この人が元祖トーキョー・ジョーだといわれている。リング・ネームはハンフリー・ボガード、早川雪主演の「TOKYO JOE」(1949年作品)からとったものと思われる。2世ではなく北海道からの移民1世だとも言われている。オレゴンでデビューし、デトロイトなどの五大湖周辺地区で活躍した。凶暴なラフファイターだったようだ。飲酒運転で交通事故を起こし死亡した。