懐かしのメリケンサック攻撃!

2003.5.21update

レイスのメリケンサック攻撃に耐える吉村!

 

 昭和時代のプロレスの代表的な凶器のひとつにメリケンサックがあった。アニメのタイガーマスクにもよく登場したが、実際にリングで使われた物は鉄製のものではなくチェーンや針金を輪にしたものにテープや布を巻いたものであった。メリケンとはアメリカンがなまったもので、メリケンサックはアメリカのギャングが喧嘩の時に使ったものがその起源といえる。この凶器をよく使ったのはディック・ザ・ブルーザーとクラッシャー・リソワスキーであるが、彼らはまさしくアメリカのギャングといった雰囲気がぷんぷんしており、この凶器もよく似合った。

 今回紹介した写真はNWA世界王者になる以前のハーリー・レイスの写真である。腕の刺青といいその風貌といい、当時のレイスもブルクラには及ばないが、「ならず者」の雰囲気が充分であった。わざと同じで凶器もレスラーの持つ雰囲気がマッチすれば絵になるものである。