定番!スチールいす攻撃

2003.4.19 update

上田の首がめり込んでいる!

 

 場外乱闘での反則の定番といえばなんと言ってもイス攻撃だろう。客を払いのけてイスを奪い取り、それで相手の頭をがツーんとやるわけだが、これにもいろんなバリエーションがある。まず座る部分のクッションがついている方で殴るやり方。こういうイス攻撃はあまり印象に残っていない。次に座る部分のスチール側で殴るやり方。これは見た目にクッション部分で殴るよりも強烈なのと同様に、音もすごい金属音がして効果的だ。筆者が見た中では昭和50年に行われた猪木とブルート・バーナードの試合でバーナードが見せたイス攻撃はすごかった。バーナードのイス攻撃はまさに「妥協なきイス攻撃」で、ものすごい音がした瞬間、猪木が半失神になり腰から砕けたのである。これは見ていてヒヤッとした。このあと猪木は荒れ狂い反則負けを喫している。

 また忘れられないのがジプシー・ジョーが自分の背中を相手にさらして、背中をイスで叩かせるというデモンストレーションも昭和プロレスの名シーンである。また栗栖正伸がイス攻撃を乱発し「イス大王」と呼ばれたこともあった。

 このほかにもイスを使った攻撃としてはスチール部分で突く、スチール部分で首を絞めるといった攻撃もあるが、それはまた別の機会に紹介したい。