アナーキー!ルーインの灰神楽戦法!

2003.12.7update

これが伝説の灰神楽戦法!

 

 初期全日本プロレスで暴れまくった忘れられない外人レスラーがマーク・ルーインとキング・イヤウケヤのコンビである。この二人は当時オーストラリアマットでベビーフェイス軍団として人気を博していた。しかし日本ではオーストラリアで悪事が働けないストレスを解消するかのように破天荒な反則殺法を見せたのである。 その中でも印象深いのが相手の顔面にめがけて石灰をぶちまける、存英雄氏命名の「灰神楽戦法」であった。

 

   

ルーインのピンチにイヤウケヤ登場!

  馬場の目を潰して、さらにジョー樋口にも   リングの上は粉だらけ!

  

 目潰しといえば日系レスラーの塩での目潰し攻撃が有名だが、この灰神楽攻撃もこのアレンジ系といえよう。マーク・ルーインという男はリングを壊したり、粉をまいたりと、リングを破壊したり汚したりという反則を好んで使った。名鑑を見ていただければ分かるが、ルーインはレスラーの中でも指折りのハンサム。どこに言ってもベビーフェイスであることを求められたが、彼はヒールとしてリングに上がるほうを好んだのだろう。ヒールとしてリングに上がった時に、そのストレスを発散させる最高の方法が、このような規格外の反則攻撃だったのではないか?のりにルーインはフロリダでカルト教団の教祖ギミックを得て念願のヒールとしてトップになるが、この時もリングにヘビを持ち込んだりというアナーキーな戦法を取っていたものである。この灰神楽戦法はレスラーのストレスが生み出したレアな反則攻撃といえよう。