ファイル38 これが怪奇派レスラーマイティ・チャンの正体だ!

  2003.10.24

 

 
マッチョなチャン   イギリス版カマタ?

 

 昭和プロレス掲示板で盛り上がる話題のひとつが「怪奇派レスラー」である。昭和40年代当時は特に月刊ゴングが積極的に特集を組んでこれらの「怪奇派レスラー」を紹介していた。ゴングで紹介されていたマイティ・チャンはものすごい筋肉美を誇ったまさに「人造人間」のイメージがぴったりだったが、これは相当古い写真らしいことが今回判明した。実はレスリングレビューの1971年5月号でマイティ・チャンが特集されているのだが、そこに紹介されているチャンはキラー・トーア・カマタそっくりの肥大漢であった!

 

   
映画の宣伝用写真?   チャンの珍しいファイト写真

 

 ゴングの紹介記事では「中国の関東州生まれで、パリの地下プロレスで活躍している」と紹介されていたが、彼の主戦場はイギリスで、地下プロレスをさまよう日のあたらない怪奇はではなく、ミルトン・リード(MILTON LEID)の芸名でテレビや映画に出演するタレントだったのである。しかも「007〜ロシアより愛を込めて」にも出演しているという、そこそこ有名な俳優だったと思われるのである。またひとつ皆さんの夢を壊してしまったかもしれない・・・。一度、彼の出演シーンをDVDでチェックしてみてはいかがだろうか?