ファイル30 発掘!ダイナマイト・キッドと星野勘太郎のケンカマッチ(昭和57年 新春黄金シリーズ)
2003.1.26
ケンカ・マッチと言えばなんと言っても前田明とアンドレ・ザ・ジャイアントの試合が有名だが、今回某ルートからあまり知られていないケンカ・マッチのビデオを入手した。昭和57年新日本プロレス「新春黄金シリーズ」の姫路大会で行われた。ダイナマイト・キッドと星野勘太郎のシングル・マッチである。当時キッドはタイガーマスクとの抗争の真っ最中で、新日本ジュニアのエースであった。一方の星野はタイガーのサポート役的存在に落ち着いていた。試合前からなぜかキッドは不機嫌でレフェリーのボディチェックもいやいや受けると言った状態。特にこの両者には因縁があったとは聞かないが、単にキッドの機嫌が悪かっただけなのか?試合は試合巧者の両者の試合とは思えぬ展開に・・・。 |
試合前の星野とキッド。レフェリーは柴田。 | ロープ際でもみあった際にキッドが膝蹴り。 |
星野の強引なヘッドロックから倒れこみ、もみ |
キッドは強烈なアームロックで対抗。これは |
キッドがペンジュラムBBを狙うが、星野は |
キッドが星野をコーナーに追い詰めて急所を |
再びヘッドロックに行く星野。 | 星野はキッドの首を締め、キッドは星野の髪 |
星野のフロントヘッドロック。しかしキッドは |
ロープ際で今度は明らかに狙った急所蹴り。 |
猪木が得意とした拳で顔面グリグリ攻撃! | キッドが星野の手にかみついた! |
慌てて止めに入る柴田。この後キッドは再び |
するとキッドは強引にツームストン! |
ダイビングヘッドバッドで試合を終わらせた。 |
この試合はキッドの激しいキック、パンチで始まる。これはいつもどおりのキッドのスタイルだが、いつもと違うのはキッドが全く星野の技を受けないことである。キッドは受けても素晴らしいレスラーだったが、この日は星野がキックを出してもパンチを出しても全く無視して星野を攻め続ける。それに業を煮やした星野はキッドになにやら注意を与えたが、ロープ際でボディに膝蹴り。これが金的に入ったようで星野がエキサイト。キッドはペンジュラムBBを繰り出すが、星野は背中にとびついて攻撃を加える。これにキッドもキレたかコーナーに追い詰めて急所に膝蹴り。 星野は一瞬ひるむが、やはり気が強い。キッドに飛び掛ってヘッドロック。両者はもつれ合うが、ここでキッドがまたもや狙い済ましての急所蹴り。今度は星野もやり返す。キッドはタックルにでるが、星野がこれをかわして顔面をロック、さらに顔面こすりを見せるが柴田がチェック。星野がもう一度顔面をロックしたその腕をなんとキッドが噛みついた。柴田が慌ててブレイクさせる。キッドは意外と冷静で試合を形にしようとペンジュラムを狙うが、星野は再びこれを嫌い背中に飛びつく。するとキッドは強引にフィニッシュコースに持ち込み、星野をツームストンからのダイビング・ヘッド・バットで試合を強引に終わらせた。もし星野がここでカウント2で跳ね返していたら一体どうなっていたことか?なぜこのようなプロレスの試合であることを度外視したような試合になってしまったのか?見る側の我々には全く未知数の試合であった。 |