ファイル27 シン、上田の遠藤幸吉襲撃事件!(昭和52年3月31日)

 

 

 昭和プロレスマガジン第2号で好評だった「遠藤幸吉語録」。この中で「外人控え室でレポート中の遠藤氏にシンが襲い掛かった」という投稿があったが、今回その貴重な映像を入手しました!遠藤先生はどのように襲われ、どのような迷ゼリフをはいたか?早速、検証してみたいと思います。

 

     
外人控え室でレポートする遠藤先生。   この日の主役は猪木に挑むパワーズ。   ボルコフとトレーニングに励む。   坂口とワールド優勝をあらそうマスクド。

 

     
レポート中にシン、上田が乱入!
パワーズ、ボルコフも振り向いた!
  サーベルで遠藤先生を一撃!
先生の表情に注目!
  もんどりうって倒れる遠藤先生!   それを踏みつける上田。

 

 
憮然としてレポを続ける遠藤先生!ここでの迷ゼリフは下記参照!   まだいるのか!と上田に突き飛ばされてフレームアウト!

 

 

 この事件が起こったのは昭和52年3月31日。2日間興業初日の蔵前国技館の控え室。坂口とマスクド・スーパースターの第4回ワールドリーグ戦の決勝と、猪木とパワーズのNWF選手権がダブルメイン・エベントであった。翌日にはシン、上田に猪木、坂口が挑戦することになっていた。この日遠藤先生はパワーズ、スーパースターの様子をレポートする目的で控え知るには言ったのだが、そこにシンと上田が乱入し遠藤先生を襲撃したのである。シンにサーベルで思いっきり殴られたうえに、日本プロレス時代は舎弟的存在だった上田に踏みにじられ憮然とした遠藤先生は立ち上がって喋り始めた!

「いま彼達がね、オレに乱暴な事をやりましたけれどもね。まぁまぁ、自分としてはこれぐらい乱暴なことは受けてますよね!まぁ、しかしオレに乱暴するよりもですね。サカに・・・あぁ!(あわてて)坂口、猪木に対してこれ以上の試合をやって欲しいですね。ま、こういう控え室の状況です!」

 遠藤先生、よほど腹が立ったんでしょう。実況では自分の事を「私」といってたのに、思わず「オレ」といっております。それに坂口の事を「サカ」といってしまうが、これはさすがに慌てて言い直すという混乱ぶり。しかも最後も上田に突き飛ばされてしまうという可愛そうな遠藤先生。上田の襲撃は日プロ時代の恨みをぶつけたガチンコかも・・・。

 これだけでも充分かわいそうなのですが、実は遠藤先生とやり取りしていた舟橋アナウンサーが遠藤先生が襲撃された時に「遠藤さんが襲われました!」といったようなフォローは全くなし!まさか船橋さんが襲撃指令を出したのか・・・?しかしなんとも昭和らしい光景ではありませんか!遠藤先生にはもう一度世に出ていただきたい!