ストリート・ファイト・マッチ

2002.3.17 update

 

普段着を着ている以外は普通の試合!

 

 昭和時代の日本でも有名だったが、さすがに行われなかったのがこのストリートファイトマッチ。まだまだプロレスを純粋に(?)スポーツとしてとらえていた日本では受け入れられなかっただろう試合形式である。試合は名前のとおり街での喧嘩を再現するということで、リング・コスチュームではなく普段着のままリングに上がり殴りあうというもので、アメリカでも特にシカゴのWWAで盛んに行われていた。シカゴのファンはかなりエンターテイメント嗜好が強かったようだ。

今回紹介した画像は’74年11月にイリノイ州スプリングフィールドで行われたザ・ブルーザーとボビー・ヒーナンの試合。試合のルールは時間無制限、反則OKしかもセコンドの乱入もOKというもの。フィニッシュは10カウントKOしかも、パンツ以外全部脱がせなければならないというもの。恐らく女性ファンへのサービスだったとおもわれる。この試合でもブルーザーのセコンドのボブ・エリスとヒーナンのセコンドのビッグKも乱入し、4人入り乱れての欄激戦。結局はヒーナンがパンツ一丁になり、血の海でKOされた。

 

   
この試合形式はシカゴで盛んに行われていた。   タキシードマッチというのもある。   ぼろぼろになった姿を鏡で見て驚く!

  

 もう一試合は’79年1月に同じくスプリングフィールドで行われたザ・クラッシャーとアル・ヘイズのタキシード・マッチ。こちらのルールは10カウントKO。しかし、写真を見て改めて昭和の日本でこの試合をやろうものなら、「良識ある」ファンから批判が集中したことであろう。平成に入りFMWがストリート・ファイト・マッチを行ったが、このときはパンツ1枚まで脱がせるというルールはなかったように記憶する。