アメリカス・ヘビー(1)
ミル・マスカラス ロッキー・ジョンソン
 グレート小鹿  ルイ・チレ
 
 ザ・ハングマン  ロディ・パイパー
   
 アメリカス・ヘビー級の初代ベルトは、日本プロレスのインターナショナル・タッグのベルトを模したデザインになっている。インターナショナル・タッグのベルトと同じ鋳型を使ったとの説もあったが、鷲のエンブレムの造型が全く異なっている。ベルト部分は黒、茶色と何度か差し替えられているようだ。
 
 また、スカイ・ローロー、ミスター・アトミック(ザ・プリーチャー)、ティンカー・トッドらが、このベルトを巻いた写真が残っているが、ミゼットのローローはもちろん、アトミックやトッドが王座を保持していた記録はない。当時のロスでは、看板タイトルであるアメリカス王座のベルトを宣材の小道具に使っていたということになる。

 このベルトは1975年に復活する。初代タイプとデザインこそ同じだが、ベルトの部分はみどり、赤のビロード地に差し替えられた。ロディ・パイパーに至ってはタータンチェックのベルトに作り替えてしまった。この次期は猫の目のように王座が移動したが、基本的にはチャボ・ゲレロの黄金時代であった。一旦、4代目のベルトに切り替わったが、1979年頃に三度び復活している。アメリカス・ヘビー級といえばこのベルトという、シンボル的なベルトである。