ビリー・Jクレイマーとダコタス日本盤ディスコグラフィー 
  a) 火の玉ロック Great Balls Of Fire (Blackwell) 1'48"
b) 汽車と船と飛行機 Trains And Boats And Planes  (Bacharach-David) 2'25"
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発売元:東芝音楽工業株式会社
レーベル:Odeon
レコード番号:OR1293
発売年:1965年7月15日
解説:木崎義二
定価:370円
録音:モノーラル
レア度 : ☆☆☆

 ビリー・J・クレイマーとダコタスの日本での3枚目かつ最後のシングル。これも日本独自のカップリングだが、かなり意表をついた選曲になっている。「汽車と船と飛行機」をB面にまわし、凡庸なロックンロールのカバーをA面に持ってきた製作者側の意図を聞いてみたい。ビリー・J・クレイマー本人もこのカップリングを知ったら驚くであろう。

 A面はオーティス・ブラックウェルとジャック・ハマーの作品。レーベルではハマーがクレジットされていない。このようなミスは当時のレコードには散見される。ジェリー・リー・ルイスの大ヒット作で全米1位に輝いたロックンロールの名作。リリースから10日でミリオン・セラーを記録したと言われている。ビリー・J・クレイマーはジェリー・リー・ルイスのバージョンをほぼ忠実にカバーしているが、シングルのA面に抜擢するクオリティとは思えない。。

 B面はバート・バカラックとハル・デイヴィッドの黄金コンビによるバラードの傑作。ジーン・ピットニー用に書かれたがピットニーが断ったため、バート・バカラックが1965年にブレイカウェイズを起用して自分のアルバム用に録音した。この曲を耳にしたブライアン・エプスタインはビリー・J・クレイマーにレコーディングさせることを決めたという説と、2代目ギタリストのミック・グリーンがベリル・ビルディングで探してきたという説がある。。ビリー・J・クレイマーのバージョンはバラカック楽団のオリジナルをほぼ忠実にカバーしている。イギリスではバカラック盤とクレーマー盤が同時期にリリースされ、バカラック盤は4位。クレーマー盤は英国で12位、米国でも総合チャートで47位、イージー・リスニング・チャートでは10位を記録するヒットとなった。ビリー・J・クレイマーとダコタスにとってこれが最後のチャート・イン・シングルとなってしまう。

 裏ジャケットには「リヴァプール人気投票の投票権が付いている。赤盤も存在する。このシングルも時折オークションなどで見かけるが、高価で落札されている。
 
 
 
 
 
  
 
 
 

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